アガペとレイモンド2巻とワールドエンブリオ4巻のこと [コミック]
とりあえず怠惰な日曜日を実践と言うことで、部屋の整理をしたり、コミックを買いに行ったりと。
アガペ 1~4巻 石黒正数 鹿島潤
1巻は3年前に読んだのですが、テーマは面白く感じたのですがその終わり方が微妙に気に入らなくてそのまま放置してました。
その後、それでも町は廻っているを読んで改めてこの作品に興味がわいていたところに、去年短編集を読んで更に読みたいと思っていたんですが、なかなか見当たらずどうしようかと思っていたら、近所の本屋に2~4巻がそろっていたので購入しました。
で、一気読みの感想なんですが・・・なんともカオス。
本格的な犯罪交渉人専門チームの結成にともない、無償の愛の人格を持つと言う女子高生一乗はるかも組織の一員として招かれると言う話なんですが・・・・
1巻の終わりでろくな交渉をすることもなく、犯人の自殺という結末がまってました。この辺に違和感を感じてしまって放置してしまったんですね。
2巻までは絵柄といい内容といい1巻の続きと思えますが、1巻の時点で不自然に感じていたことを起点に世界が軋み音をあげはじめました。
1巻の失敗ではるかは失語症の上に記憶障害を起こしてしまうのですが、同僚の一人が荒療治を行い回復に至らせるという話なのですが・・・
主要メンバーと思っていた同僚が犯罪者に転落、その後失踪と言う超展開。
黒はるか?といった興味深い点が多々ありました。
3巻、はるかの過去に通じる連続猟奇殺人者、七尾アキラの登場。なんとも言えないグロテスクな話です。
立ち直ったはるかは再び犯罪交渉人として活動を再開するのですが、ぶっちゃけ、彼女は交渉人として役にたってないんですね。一度挫折して立ち直ったのに彼女は2回連続して交渉に失敗しています。この辺がなんといえないほどの違和感なのですよ。
違和感と言えばこの巻から、不自然にはるかのパンツが見えるシーンが多くなったり、彼女の私室での服装がおかしくなったりして、妙に世界が壊れ始めているような印象が強くなります。
それは七尾の死により、強烈に意識されるというか、それこそ世界が裏返ったような感じです。
4巻、七尾の死以降、1~2巻のはるかはいなくなってしまったようです。4巻のネットゲームに接続するまでは、それでも町は廻っているの歩鳥が急遽代役を演じてるような印象を受けましたが、その後はもう完全にキャラがぶっ壊れてしまったようでなんとも言えずカオスです。
1巻を読むといろいろ伏線が張ってありましたから、最初からこの結末は予定されていたものだとは思うのですが・・・なんとも評価に困る結末ではあります。原作者の狂気?と石黒さんのカオスな要素がシンクロしすぎたということでしょうか?
いろんな意味で万人向けの作品じゃないです。
↑が↓な感じに・・・・
発売日: 2006/03/23
メディア: コミック
レイモンド 2巻 田丸浩志
ラブやんよりも飛ばしてますね。息が止まるほど笑わせてもらいました。
しかし、西村と山添、そして犬とコメツキムシに瑞希とレイモンドは完璧に食われてます。
それでも妖しい翻訳能力と一休さんマニアであることしか売りのないお母さんに比べたらまだ出番はあるほうなんですけどね。
魯坊ブラザーズとか非常に好みのキャラと言うか、非常に良いエピソードなのにこれまた死ぬほど笑ったというか、どんだけ歴史かえてるんだろ?
この辺が例によってグダグダなオチにつながるんだろうと予想はしてるんですけどね。どんな風に叩き落してくれるのか楽しみですよ。
後、バリヤーとか橋の下のエロ本とか妙に昭和ティストもいいなあ。しかし、最近は犬のうんちなんか落ちてないと思うんだけどなぁ・・・しかしなんで昔はいつも誰かが犬のうんこを踏んでいたんだろう?謎だ(笑
さりとて、千代さんはそのうちに現代にやってくるような気がするんですがどうなのかな?
・・・ときにレイモンドで検索したら最初にでてきたよ・・・レイモンドで検索した場合、チャンドラーが出てこないとダメでしょう・・・常識的に考えて・・・orz
ワールドエンブリオ 4巻 森山大輔
過去のこととネーネに関わるルールが明らかになってきました。
ラスボスの正体もおぼろげながら予想できるようになってきましたが、現状は更なる謎が提示されただけのようにも感じられます。
そしてキーとなる時間は2年前。天音の失踪に関わる事件と分室のことですね。
2年前の写真とくららの口ぶりから後一人メンバーが存在したと思えるのですが、すでに有栖川の雰囲気が今のものに近いことを考えると・・・やはり謎が深まるばかりです。
そのうち、この写真が撮られた際の回想なども語られるのでしょうか。
コメント 0