白の協奏曲と空を見上げる少女の瞳に映る世界のこと [アニメ]
白の協奏曲 山田正紀 読了
雑誌発表から30年を経て単行本化。
単行本未収録の作品が読めるのはうれしい限りです。ですが幻の名作と銘打つのはちょっと難があるようにも。
破綻したオーケストラのメンバーが再興の資金入手のため、犯罪を繰り返している・・・そんな展開から、東京ジャックへと話が広がるわけですが。
同時期に書かれた火神を盗め、謀殺のチェス・ゲームに比較して見劣りするように感じます。
話としても上記の2作を足して、舞台を大きくしたようですが、東京を乗っ取るという過程がどうにも甘くて。
個人的に最大の問題は、東京ジャックを行う人々がオーケストラの楽団員である必然性が感じられないことでしょうか。
まぁ、この作品のリベンジが虚栄の都市になったと考えるとファンとしては興味深いところであります。
・・・実際、国籍不明の潜水艦が東京湾に浮上、ミサイルを発射という時点で・・・ここで防衛省と在日米軍の人がつっこみをいれてくれればよかったんですが。
なんにしてもオーケストラのメンバーは東京を乗っ取るために東京を無人にしようとするわけですが、その方法については警察まかせというのが、少々面白いところです。
そういや、これが発表されたのはベレンコ事件の後なんですが、そっち方面の影響は受けてないようですね。
これはある意味以外です。もしかしたら神獣聖戦のようにリビルドされたかったのかもしれませんが。
・・・いや場合によっては参考にされていると考えることも出来るのかな?
いろいろ難は感じますが、この調子で未収録の本をまとめていってほしいと切望する今日この頃です。
もっとも、先日の私を猫と呼ばないでのように単行本へあえて収録を切った作品もあるようですから、難しいのかもしれませんね。
空を見上げる少女の瞳に映る世界 第1話
ムントを作り直すと聞いてましたが、初回は構成と声優さんが変更されてますが、基本OVAのままですね。
このままだと全部で6話くらいで終わってしまうのでは?
この後、かなりの追加がされるのかな?
京都アニメーションオリジナルの企画ですが、話的にちょっと厳しいものを感じてしまいましたが、今回のTV版でどのような変化を見せてくれるのでしょうか?
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