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惑星のさみだれ 9巻のこと [コミック]

今日はなんか昼から凄い湿気でげんなりです。
大阪くらしの影響で湿度が高いと弱ってしまう今日この頃、梅雨がつらいことになりそうです。

惑星のさみだれ 9巻
アニマとアニムスの始まりと、夕日とさみだれの出会いが語られ・・・そして来る最終決戦。

アニムスの駄目なところと往生際の悪さは、狂的な部分とあいまって悪役としては完璧ですな。
・・・でも、アニムスって師匠と比べたら圧倒的に格下ですよ。全盛期の師匠なら楽勝だったにちがいない。
全知故に、弟子から学び、自らが無知であると知った。改めて師匠の「私達は人間だ」が胸に響きます。
アニマも同じ言葉をアニムスに言っていることも興味深いですね。

さみだれと夕日の出会いのエピソードで興味惹かれるのは、さみだれが自分の病の原因は自分が悪い子だから罰を受けているように思っていること。
それゆえに諦念に囚われていたようですが、アニマと夕日のの出会いで変化したようですが・・・

さておき、最終決戦の幕開け。
ここにいたり、さみだれを戦場からはずしたり、獣の騎士団にビスケットハンマーの発動条件の緩和を知らせて動揺をさそったりと、小細工にくれるアニムスにがっかり感が。
さらにこれまで以上に時間をかけて、生み出した最後の泥人形はただでかいだけのような・・・
マイマクテリオンと比べて自立性もないようだし、心の映し内面なるものの投影としたら、
アニムスの肥大化したエゴといったものでしょうか。だとしたらお粗末この上ない。
というか、風巻さんのエンデの見事な造形を見ると、泥人形の外見からしてアニムスの心の荒廃と
病的な部分が見て取れるようです。
そんな泥人形だから、かつてないほどの時間で殲滅。
まぁ・・・アニムスとしてはハンマーの発動条件が緩んだから、最後の泥人形、手を抜いたと言う見方もできると言えばできますが・・・・仮にも三神骸を名を冠するならもうちょっとなぁ(^^;

そして発動する、対ビスケットハンマー兵器、ブルース・ドライブ・モンスター。
ブルースを起動するために夕日は過去の自分の心を拾いながら進みます。
父を亡くしたころの彼は鎖に。東雲さんの技を継承したことに気がついた彼は槍に。
そして最後は・・・多分、未来の夕日が変化したのは姫のマント・・・これは、未来を期待していいのか?
それらを身につけブルースを起動させる夕日ですが・・・ハンマーに粉砕されるブルース・・・
そのとき・・・かぁーーなんて熱い展開なんだ。もう最高ですよ!
ハンマーを破壊されても、地球破壊を諦めないアニムスは本当に往生際が最悪。
本当にたんなる駄々っ子でしかない。
アニムスと獣の騎士団の死闘はこれまでにないものとなりました。いくら破壊しても再生するアニムスの身体に風巻さんはなにか気がついたようです。
すでに主観時間で100年を経過しているってことは、元の肉体はほとんど消滅して、核みたいなものを中心に泥人形のようなもので肉体を補完しているとか?

予想以上に密度の濃い巻でした。というか、並みの作家さんだとこの話3巻くらいに分けて描きそうな気がします。なんとも潔いですね。
10巻で完結というのは間違いないようで、これまた潔いですが、姫と夕日の次の行動がどのようなものになるのか?
夕日自体、最後までバビロンの訓練を一人で行っていたようですが、実戦では使ってませんからねぇ。
アニムスにしても、姫の願望を知っているわけで、これまたどうするのか?
姫と獣の騎士団と地球の運命はどうなるのか?
ブルースの中で姫のマントに姿を変えた夕日に希望を持っていいのか?
正直、太陽や雪待、昴を助けるためにヒーローとなった夕日が、彼らの未来を奪うことはないと信じたいのですが・・・
くーーー早く最終巻が読みたいですよっ!


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