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電脳コイル10巻のこと [小説]

電脳コイル 10巻 宮村優子 読了
9巻で向こう側への通路がイサコによって開かれました。
しかし、新型キューちゃんの介入で入り口は消滅。
だけど、入り口が消えただけで通路が消えたわけではないと見たイサコは、再び入り口が開くのをまちますが・・・皮肉にも入り口はヤサコの家に発生と・・・
急にTV版の18話あたりの展開に戻ってきた感じですが、そこはそれ、実際にはそんな生易しい展開にはなってくれません。
カンナへ固執するハラケンは一人向こう側へと侵入し、それを引き戻すためにこれまた、一人向こう側へと足を踏み入れるヤサコ。
向こう側でヤサコに対してカンナのことを吐露するハラケン。もう小学生とは思えないほどドロドロの展開です(^^;
その吐露を受け止めたヤサコからハラケンへの驚愕の言葉が・・・・・・・・えーーーーっ!
そんなのって・・・あり?・・・・・・・・いや・・・・まぁ、よくよく考えれば”あり”なんですけど・・・
ちゃんと伏線は張ってあったけど・・・・・・・ぐあぁ・・・ハラケンの屈折具合から予想してしかるべきだったけど、まぁはっきりと予想外です。はっきり言って侮りががたい。

後、イイジマさんの立ち居地が面白い。24話でのヤサコの母親と近しい立場をとっているんですが、
なんだろう・・・アンチテーゼでもないし・・・最後まで読むとなんらかの答えがあるのかな?とにかく面白いですね。
そして”メガネ”のこと。小学校を卒業するころには使えなくなるメガネですが、年齢制限があることにどんな意味があるんでしょう?
なにかの意味が語られると思うんですが、正直、指電話とか普通に便利だと思うし、アニメのように大人がしても問題ないと思うんですが・・・うーむ、メガネを永遠につかえることを願う少年が出てきたりと、クライマックスに向けてこの辺の問題に答えがあるのか非常に期待です。

クライマックスといえば、ヤサコが気にしているタラちゃんも度々登場するようになりました。
個人的にタラちゃんとマリーンが同一人物の予感もしているわけですが・・・どうなんでしょう?
マリーンとタラちゃん、このこともTV版と大きく異なった設定ですしね。
そしてイサコ。イサコはどこか兄がすでに死亡していることを一度受け入れていたよう描写あるというか、TV版と異なり兄の見舞いにいってないといか、昏睡状態にある兄がどこかに隠されているとおもっているようで・・・
度々思うのですが、こちらのイサコってなんだかメガネをかけてみないとイサコに見えないというか・・・
生で見たイサコは全然別の少女になってしまうような、そんな蜃気楼のような少女に感じてしまうんですね。
・・・だから、メガネをかけてないヤサコの母親はイサコに優しく接することができたというのは考えすぎなのでしょうか。
なんにしても物語はいよいよ終章へと向かうようです。11巻は3月発売予定とのことです。
楽しみに待ちたいところであります。


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