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しにがみのバラッド。のこと [小説]

というわけでうっかり二度寝をしたら13時orz
なんとなく無為な時間を過ごしてしまいそうな予感が。

とりあえず、見たい映画のチケを予約しようとしても、全然空がないので劇場に確認したらネットで予約できる席の数の少なさに絶望したっ!
これは会社帰りに劇場まで足を運んで予約したほうが早く見れるみたいですね・・・orz

体調も快方に向かっているのでリハビリがてら近所の商店街に生活物資の補給に。
うーん、いろいろうっかりしていたけど、菓子パンとか微妙に値上がりしてますねぇ・・・
というわけで、この不況の中ですから、家庭菜園の増強にも力をいれたいなぁーと思ったり。
来年はプチトマトの栽培に手をだしたいところです。

で、帰宅後はたまったアニメを少々消化。そのあとは夏コミに購入した同人誌の整理整頓を。
・・・・全然進みません・・・・なんかいまさらサークル的に分類を間違ってることに気がついたり・・・なにやってるんだ・・・あたしゃ・・

しにがみのバラッド。 1巻2巻 ハセガワケイスケ 読了
アニメを全3巻見て満足していたんですが、なにやら奥が深いようですので手に取ってみました。
原作の最初のエピソードはアニメでは全く触れらていませんが、各エピソードに微妙にかかわってきてますね。
さらに、死神のバックグラウンドとモモの特殊性とか、原作読まないと全然わかんないです。
個人的にはこの辺、少々くどいかなぁ?と現状思ったりするわけですが。
さらに、モモにそっくりな死神が登場してアニメとは異なる雰囲気が強くなってきました。
現状、まだまだアニメの印象が自分には強いので、逆にこのモモそっくりな死神の存在が物語に余分な追加要素のように感じてしまうのですが・・・
とりあえず、トマトの物語は読んで見たいので引き続き暇をみて手に取りたいと思います。

しにがみのバラッド。 (電撃文庫)

しにがみのバラッド。 (電撃文庫)

  • 作者: ハセガワ ケイスケ
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 文庫


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鷺と雪のこと [小説]

昨日、無理して出社したせいか、いまだに復調しませんOrz
というか、一人暮らしの厳しさと言うか、今日は眠くなる鎮痛剤で無理やり眠って状況をやり過ごすことに。
トラブルが発生しても完全に回復するまで時間がかかりすぎですorz

個人的には今日中に同人誌の整理をしたかったんですけどねぇ。分類きちんとやりたいです。

鷺と雪 北村薫 読了
という訳で、半分うつらうつらしながら拝読。
昭和初期の風俗とかいろいろと楽しめます。
改めて芥川や菊池、坂口といったあたりを現代史と絡めて再読したくなりますねぇ。でもこれは老後の道楽にとっておいたほうがいいのかなぁ(汗;

さておき、本作で直木賞を受賞されましたが、これについては非常に疑問です。
確かに作品としては非常に面白いのですが、本シリーズは未だに話の途中です。というか、鷺と雪に関して言えば、物語の途中で話が終っていると思います。
ドッペルゲンガーへの導入のためとはいえ、いたずら写真の動機も明示されずに終ってますし、なによりも、当初から予測されていたあの昭和の大事件の始まりしか語られていません。
個人的に、直木賞を受賞されたということは、このシリーズが完結、もしくはあの事件に関わることが語り終えたからだと思い込んでましたので・・・・
それだけに今回の受賞は、なんかおなざりな感じというか、作品として正当な評価のうえなのか疑問に感じてしまいます。ど
ひとがた流しで受賞させなかったのなら、本シリーズ完結まで待つべきだったように思うのですが・・・

つか・・・選考委員のコメント・・・あくまでも個人的にですが・・・・・・なんかダメだこいつらって感じが強いです・・・ボクの考えがずれているのかもしれませんが、いろいろとおなざりにされている昭和初期の風俗を掘り起こそうとする行為を認めないってのは・・・どうしたものなんでしょうねぇ・・・

なんにしても、物語は大きなうねりをもって激動の中へと進んでいくことになりそうです。
物語の最終章はどの時代になるのか・・・本当に興味はつきません。続きが本当に待ち遠しいです。

・・・椎名 林檎って、60年で一周したってことでしょうか(^^;
タグ:小説 北村薫
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無音潜行のこと [小説]

無音潜行 池上司 読了
日本と韓国で核物質を使った同時テロが発生。
いきなり大量の人命が失われてちょっと引いてしまいました。
少々疑問なのは、日本に対しては長期に渡り多方面でダメージが発生する戦略攻撃になっているのに対して、韓国に対して不特定多数の人に被害を与えるだけのものになっているのが、バランスにかけてるようですが・・・これは同一民族に配慮してのことですかな?
結局、これだけのテロの目的が今ひとつ不明確な上に、実行犯のその後が不明なのもストレスがたまります。
後、今回のテロで使用された核物質が全てでないという話が最後の最後で語られますが、これも正直、闇の深さをみせるだけで後味が非常に悪いです。
後味悪いと言えば、家庭問題が微妙なことになっている主人公のそのことも放置でしたねぇ・・・
とにかく事件としては前代未聞の事態なのですが、その事後処理がほんとに語られないというのはなんとも・・・

・・・と、ぐだぐだ文句を言ってますが、面白くないのか?問われると、個人的には最高に面白いです。
ディーゼル最高っ!
中国原潜と自衛隊のディーゼル潜水艦の相手の手を読みながらの追跡。
先制攻撃とう手段がない自衛隊に対して、これまた基本的に直接手を出せない中国。
互いの腹のうちを探りながらの、戦いは本当に胸躍ります。
緊迫しているけど、どことなく余裕を感じされるディーゼル潜水艦の艦長が良い味出してます。

作品的には興醒めかもしれないけど、もし攻撃を受けたあと、速攻で大々的に、不条理な攻撃を受けたことを連絡していていたらどうなっていたんでしょうかな?
そうなったとしたら中国側としては、そんなことないよで、撃沈しちゃったんでしょうか?

個人的にはとにかく潜水艦の描写をしたいんだっ!という意思が潔く感じられて、なかなかに楽しめましたね。
わけあって、この方の作品、敬遠していたんですが、これを機に他の作品をも読んでみようかと思います。

無音潜航 (角川文庫)

無音潜航 (角川文庫)

  • 作者: 池上 司
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 文庫


タグ:池上司 小説
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直木賞のこと [小説]

北村先生 直木賞受賞おめでとうございます。なんにしてもめでたいです。
個人的にはリセットでとれなかった事もあり、今回の鷺と雪もちょっと厳しいかな?と思っていたのですが。
というか、普通にひとがた流しで受賞してないのがおかしかったと思うわけで。
なんにしても、めでたいです。
もうちょっとしたら審査員側に回られるのかな?

個人的に私がファンになる方は直木賞候補になるのですが、ほとんど受賞されないし、受賞されても発表される作品が少ないなどと・・・orz
しかし、改めて星新一先生の月の光を直木賞候補にしておけばと・・・orz

というわけで鷺と雪を早く読まないとなぁと想いながらも、読めるのは夏コミ前後になりそうな予感orz


タグ:北村薫
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勇者と探偵のケームのこと [小説]

勇者と探偵のゲーム 大樹連司 読了
小説版”ぼくらの”のコンビ再び。
機械が物語を生み出し、物語は勇者と探偵を必要とした。
日本の地方都市に建造された”日本問題象徴介入改変装置”
その機械から作られた物語は、その街に侵略者と密室殺人事件があふれかえることに。
勇者が侵略者を撃退すると、その侵略者が象徴する日本問題が解決するし、探偵が密室殺人事件を解決すれば同様に。
生み出された物語は現実を改変する。
勇者も探偵も生み出された物語によって、ころころとキャラが変化する。
そして主人公は、勇者でもなければ探偵でもない。ただの傍観者である一人の高校生。
侵略者の襲撃と密室殺人事件は起こるけど、彼らは基本的に身に危険が及ぶことがない。
たた退屈な日常の中、たんたんと老いるだけの日々。結局どこにも逃げ場のない生活。
彼らの希望は物語に巻き込まれて死ぬこと。そうすれば、日本の問題の象徴になり、意味のある死が与えられることになる。

そんな日常の中、一人のクラスメイトの女の子がタダの事故で屋上から落ちて死亡した。
機械の生み出す物語に関係なく、無意味に死んだことを許せないクラスメイト達は、彼女の死に意味を与えるために、勇者をペテンにかけることを計画する。
でも、主人公はそんなクラスメイトに背を向けて、一人、探偵が彼女の死の真相を暴いてくれることを待ち続ける・・・

と言う話ですが、なんか最初から続編を意識していないあたり男らしいですね。
つか、ある意味、巷にあふれる”その手”のライトノベルが本作によって生み出された物語であると言うことができたりするわけで(^^;
その意味では、何故探偵が真実を語れるかという設問に、探偵が真実を語ったところで物語が区切られたからだというのは、いろんな面白いですね(^^;
・・・・映画”キサラギ”の場合はどうなるのかな?

なかなか着想は面白いのですが、後半の流れが少々甘いように感じます。この辺はもうちょっと、物語によって改変されていることを示して欲しかったような。

雰囲気として山田正紀先生の”ジャングラー”を連想しちゃったりして(^^;

勇者と探偵のゲーム (一迅社文庫)

勇者と探偵のゲーム (一迅社文庫)

  • 作者: 大樹 連司
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2009/06/20
  • メディア: 文庫


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ふたつのスピカと熱球のこと [小説]

風が吹くちょっと肌寒いような気もしますが、今年は冷夏っぽいなのかなぁ?
こういうときは夏らしい気候になってほしいのですが。
そういや、黒の契約者のBD-BOXが発売決定とのこと・・・うわぁ・・・プラネテスと同じ月ですよ・・・
一体、私にどうしろとっ!

帰宅後、ふたつのスピカを見たわけですが・・・・
うむむむ・・・・ランオンさんがいないorz
トモロウさんとアスミの関係はあんなんじゃないと思うし。
それ以上にアスミとフッチーの関係が、今時の高校生すぎるorz というかフッチーがナンパすぎるでしょう。
なんかタメがたりないから、エピソードがダラダラと流れていくのが見ていて辛いです。
今回の試験も、原作の閉鎖環境試験をやればいいのに、最初から5人で話を進めようとするから・・・こんな変な課題になるんだよなぁ。
正直、全7話でライオンさんが登場しないのなら、別にマリカを登場させなくても良かったような気もするんですが、
その辺どうなのかな?
次回、佐野先生早々に退場の予感がしてるんですが・・・うーむ。
後、ロケット飛ばしていた青年が、ライオンさんの代わりとかいいませんよね?

熱球 重松清 読了
甲子園への夢を負けることすら許されず、打ち砕かれた高校球児達のその後。
郷里の期待を一身に背負いながらも、不名誉な事件のため、決勝戦を辞退してから20年、
主人公は娘と一緒に故郷に帰る。
なんとも中途半端な状況や展開はある意味、非常にリアル。
いろいろとダメな感じとか、面倒なことになりそうな雰囲気にはなるのですが、いずれも破局には至らず微妙な予定調和を迎えるあたりなど、特に強く感じますね。
そういった感じが続くのも、負けることすら出来ずに、ちゅうぶらりんのまま過ぎてきた報いのでしょうか。
結局、何時かはけじめを付けなければならないということなんでしょうかなぁ。
しかし、いろんなところで間違っていると思うことがたくさんあったりするわけで・・・特にかつてのマネージャーの子供の将来はもうちょっと考えようよと思ってしまったりと・・・後、主人公の次の就職先(^^;

熱球 (新潮文庫)

熱球 (新潮文庫)

  • 作者: 重松 清
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 文庫


タグ:重松清 小説
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犯人に告ぐのこと [小説]

犯人に告ぐ 雫井脩介 読了
劇場型犯罪に対して劇場型捜査で立ち向かう。劇場型捜査の主役に選ばれたのは、過去にマスコミへの対応でミスをして左遷された刑事。非常に面白い導入部でした。
登場人物は多いですがキャラクターが立ってますし、中々に緊迫した展開で一気に読了しちゃいました。
ただ、多くの魅力的な登場人物のその後の描写が無かったのが惜しいですね。
特に関係したマスコミ関係者から、この劇場型捜査についてなんらかの総括がなされるかと思っていたんですが。
後、昔の恋人の気持ちをひきたくて捜査の情報を流していた、総務課の男に関しては思わず、アホかっ!と声に出してしまうほどでした。そんだけ恥ずかしいことしているのに、上から目線で逆切れとか・・・でもこのような人間って本当にいるからこまるんですよねぇorz
本当はこの男と女が事件後、どんな事態になったか見てみたいという下世話な気持ちが強いんですが(^^;

しかし、2000年代の話だと思うんですけど、事件に関する情報がネットで議論されていて、結果として公式発表されていない犯人に関する情報が流布されていることに警察が気づいてないってのはどうなのかな?って思ってみたり。
なんにしても、ラストの展開はかなりの予想外な展開で、この辺、同じ展開をみせた慟哭と比較してもはるかにうまく料理されていたと思いますね。
非常に楽しめる作品でした。大満足。
犯人に告ぐ

犯人に告ぐ

  • 作者: 雫井 脩介
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本


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慟哭のこと [小説]

慟哭 貫井徳郎 読了
例の幼女連続誘拐殺人事件をモチーフにしている作品です。
最初から最後まで2つの視点が交互に描かれるわけですが、結構早い時点で、この進行の違和感から構造的トリックには気がつきました。逆に中盤以降はミスリードを誘っているのではと思ってみたり。
新興宗教について書かれた部分は、少々踏み込みが浅く感じますし、他にも意味ありげに登場した人物が十分に描かれず退場したりと、いろいろと不満が多いです。
また、最後の方の流れですがご都合主義がきついと感じました。同じ役職についた人間に同じ年恰好で性別が同じ子供いるとかかなり無理がありますねぇ。
後半のどんでん返しも、逆にひねりもなくそのまま突き抜けてしまったという印象が強いです。
個人的にあの状況をひっくり返すなにかを期待していたんですけど。
登場人物の掘下げの甘いとこなどは、本作がデビュー作だからでしょうか。

・・・つか最後の最後の台詞でアレはないだろうと、激しく思うんですけど。
慟哭 (創元推理文庫)

慟哭 (創元推理文庫)

  • 作者: 貫井 徳郎
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 文庫

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四十回のまばたきのこと [小説]

四十回のまばたき 重松清 読了
これまでの重松清作品にもっていた印象を塗りかえられた感じです。
といういか少々足が地に付いていないというか、小川洋子の作品っぽい印象を受けました。
ストーリーは妻を亡くした売れない翻訳作家と、死んだ妻の妹が家族として再生していくという話で、骨子は重松作品らしいんですけどね。
ちょっと淡々としている上に、主人公が重松作品らしくないような感じもして、感情移入が難しく感じました。
この作品にはもう一人の主人公とも言うべき、セイウチのような小説家が登場するのですが、彼の行動も行き当たりばったりのようで、思慮深く行動している印象があり、正体を知ってからより底の知れなさが伺えて面白みがましたように感じます。主人公のような人間を指定して翻訳を依頼するあたり、相当計画性が伺えますね。
そんな彼も主人公と出会うことで、再生を遂げたと言えるんでしょう。
最後にこの小説化が今世紀中に次の作品が書き上げられそうだという台詞、せいぜい期待しないで待ってくれという意味かと思ったら、作中では1990年代だったわけで・・・これは、まずい誤読していたなぁと反省するばかりでして。
なんにしても、初期の重松作品に触れることができ、なかなか満足度の高いものだったと思います。
四十回のまばたき (幻冬舎文庫)

四十回のまばたき (幻冬舎文庫)

  • 作者: 重松 清
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2000/08
  • メディア: 文庫

タグ:重松清 小説
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星新一 一〇〇一話をつくった男のこと [小説]

星新一 一〇〇一話をつくった男 最相葉月 読了
星新一先生の評伝です。
私の星作品の最初の記憶は、小学生のとき、TVで見たきまぐれロボットが最初だったかと思います。
そして近所の本屋に行くと、さっきTVでやっていた番組と同じタイトルの本がありまして、内容をちょっと読むとさっき見た番組と同じで。で、ポケットの中をさぐるとその本を買えるだけの金額がなんとかあったわけで、少々迷いましたが購入。その日のうちに読み終えました。そのまま一気にファンになりまして、お小遣いをちょっとづつためてせっせと購入したものです。
その後、中学の教科書に”友好使節”が載ってまして、妙に浮かれてしまったのも良い思い出です(^^;
そのころには新潮文庫と角川文庫版はほとんど読み終わってましたね。
で、自分でもショートショートを書いてみようと思い、いろいろやっていた時期でもありました。
理想としたのは星作品の時代性の排除と、開高健の”裸の王様”的な要素を盛り込もうと・・・認めたくないものですね・・・若さゆえの過ちというものは(^^;

さておき、内容は非常に興味深かった反面、読むべきではなかったと思うのも事実だったりします。
勝手に賞など超越した存在になっていると思い込んでましたが、筒井先生なみに賞に対して忸怩たる思いがあったようで驚きです。まぁ冷静に考えると星雲賞も受賞されてないんですよね。
個人的に"月の光”だったら直木賞とれていたんじゃないかなと思うんですけどね。
後、自分が一番熱心に読んでいた年齢は、星先生がターゲットとしていた年代は無かったというのは少々ショックでして・・・そして、晩年の老いにも・・・
そういやこの本で描かれる星先生のイメージは、平井和正の”星新一の内的宇宙”がある意味本質を突いていたんではないかとおもってみたりするんですけどね。

晩年は時代にそぐわない部分を手直しされていたようで、これは本質を十分に理解された上でのことですよね。このエピソードを知って真っ先に思い浮かべるのは、菊池寛の”父帰る”に関する評価だったりするわけで、星作品はこれと対極に位置していくのだろう思ってみたりと。

とりあえず、本作を読んで楽しめたので、折を見て”明治・父・アメリカ””人民は弱し 官吏は強し”を再読してみるのも一興かと。

星新一 一〇〇一話をつくった人

星新一 一〇〇一話をつくった人

  • 作者: 最相 葉月
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本


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