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2010-03-04 [小説]

気温が日替わり定食ですな。
仕事の方は相変わらず、いやんな予感が続いております。
なんかこう・・・もう倒れそうですorz

容疑者Xの献身 読了 東野圭吾
いまさらながら読了です。
確かに面白くて一気読みしちゃったのですが、少々ものたりないかなと。
石神という人物の掘下げがたりないというか、湯川が石神に対しての評価の仕方がもう少しいびつな形になっていればと。
彼の考えのいびつさと言うか悪い意味での合理的処理というのが、掘下げられてないような気がして。
犯罪の隠蔽をすることで、あの親子の安寧が維持されるのかというか、普通に娘の方の心のケアに考えが至ってないのが物足りないと言うか、その辺が最後の号泣に意味をもってくるのか。
ちょっと考えがしっくりこないな。
ラストに向かうにつれての圧迫感は青の炎を思い出しました。
というか、湯川もあれというか、なんなんでしょ?あの結末はさらに石神をさらにどん底に突き落としただけなんですけど、彼はどういう考えだったんでしょうか?
結局、湯川もいびつな存在ということなんでしょうか。


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かぁさん・・・わしの海パンをもってきなさい [小説]

特に・・・タイトルに意味はあるのかないのか(^^;

新聞によると江ぐちが1月いっぱいで閉店されたそうです。 
近くへ行きたい。秘境としての近所--舞台は

近くへ行きたい。秘境としての近所--舞台は

  • 作者: 久住 昌之
  • 出版社/メーカー: はまの出版
  • 発売日: 1985/01
  • メディア: 新書
孤独のグルメなどで有名な久住昌之さんが愛されたラーメン屋さんです。
帝都でてきたときから、たまに気にはなっていたんですが、結局いかなかったなぁ。
微妙に興が乗らなかったのもありますが・・・まぁ自分の好みじゃないものを食べに行くのはどうもと言う感じです。
結局、帝都に出てきても年に一度か二度食べたらいいほうで、な~んか違うんですよね。

というわけで唐突に ラーメンとわたくし。

思えば福岡県北部に生まれ育ったわけで、物心ついたときから、叔父に連れられてラーメンを食べに行ってました。
最初は叔父が大盛りを頼んで小皿に分けてもらって食べていたんですね。でも一人で一杯食べれるようになったころには何気に誇らしい気持ちになったものでした(^^;
ちなみに叔父に連れて行ってもらったラーメン屋は3軒だけでした。まぁその3軒叔父達がかなり厳選したお店だったようで・・・おかげで最初からある頂点を極めていたわけで、おかげで後々苦労するんですね。
つか、その3軒のせいでラーメンのスープは残してはならないというのが鉄則になってしまいまして、TVや漫画でラーメンを食べた後の描写でスープが残っているを不思議に思っていたものです。
このころの思い出としては、叔父達に連れられて広島の方に遊びに行ったとき、私がラーメンを食べたいと駄々こねましてね。この当時はどんなラーメン屋も絶対に美味しいと信じていたんですよ。
結果は散々というか、まぁ・・・・・ラーメンちゃうやんというか、ラーメン食べずに餃子ライスを食っていた叔父の目が印象的でしたorz
後、まぁ・・九州人でラーメンと言えば、松本零士御大。
彼はよく作品の中でラーメンのことを描かれてますが、ちょっと疑問があるんですよね。
実は御大が通っていた高校は私の生活圏にありまして、かつ親戚、旧友を含めてかなりの人数と世代が通っていたんですね。ちなみに親戚の中には御大と同級生だった人もいます。
で、疑問なのですが、御大と同級生だった親戚と、その同世代の人は別にラーメンとか全然好きじゃないんですね。
最近とはそんなことじゃなく、もう私が幼少のときと言うか、全然ラーメンにこだわりが無いんですね。
で、その世代から10歳ほど若い世代は急にラーメンをソウルフードとして扱うんですよね。
御大の描くラーメンも、九州ラーメンっぽくないんですよね。一番気になるのはラーメンに生卵が添えられていることなんですね。
私が子供のころから高校を卒業するまでの間、ラーメン屋で月見そばのように卵をおとすラーメンを見たことが無い、というか、基本ゆで卵がおいてあるのが普通だったと思うんですよね。
ラーメンに卵を落とすのはインスタントで栄養のバランスをとるために落とすと言うか、チキンラーメンとかじゃないの?って感じだったんですけどね・・・
というわけで、御大の言うラーメンは帝都に出てきてから食べたラーメンと、インスタントラーメンが原点になっているんじゃないかな?って妄想したりするわけですが。どうなんでしょ?

その後は大阪に出て、ホームシックになる前に、ラーメンが食べれないことに凄いショックを受けてしまって・・・
美味いラーメンを求めて、いろいろやりましたが・・・金竜とか天下一品とか・・・挙句の果てに・・・・まむしエキスラーメンにまで手をだして・・・・・まぁあれはあれで夜寝れなくて凄いことになったわけですが(--; 
そういうことを繰り返した結果、ラーメン食べなくなったわけですねぇ・・・
盆暮れに九州に帰っても、肝心のお店が盆暮れに合わせて休むし・・・もう可愛さ余ってにくさ100倍というか・・・
というわけで、たまには美味いラーメンをじっくり食べたいなぁと・・・
あーちなみに私は替え玉はしない主義ですよ。つか、大盛りも不可!
普通のラーメンで麺が伸びる前に食します。一旦店を出てそのぶらぶらして、もう一杯。
これが漢の心意気ってもんですよね。店の親父にもよく苦笑いされたもんでした・・・(^^;

タグ:久住昌之
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電脳コイル10巻のこと [小説]

電脳コイル 10巻 宮村優子 読了
9巻で向こう側への通路がイサコによって開かれました。
しかし、新型キューちゃんの介入で入り口は消滅。
だけど、入り口が消えただけで通路が消えたわけではないと見たイサコは、再び入り口が開くのをまちますが・・・皮肉にも入り口はヤサコの家に発生と・・・
急にTV版の18話あたりの展開に戻ってきた感じですが、そこはそれ、実際にはそんな生易しい展開にはなってくれません。
カンナへ固執するハラケンは一人向こう側へと侵入し、それを引き戻すためにこれまた、一人向こう側へと足を踏み入れるヤサコ。
向こう側でヤサコに対してカンナのことを吐露するハラケン。もう小学生とは思えないほどドロドロの展開です(^^;
その吐露を受け止めたヤサコからハラケンへの驚愕の言葉が・・・・・・・・えーーーーっ!
そんなのって・・・あり?・・・・・・・・いや・・・・まぁ、よくよく考えれば”あり”なんですけど・・・
ちゃんと伏線は張ってあったけど・・・・・・・ぐあぁ・・・ハラケンの屈折具合から予想してしかるべきだったけど、まぁはっきりと予想外です。はっきり言って侮りががたい。

後、イイジマさんの立ち居地が面白い。24話でのヤサコの母親と近しい立場をとっているんですが、
なんだろう・・・アンチテーゼでもないし・・・最後まで読むとなんらかの答えがあるのかな?とにかく面白いですね。
そして”メガネ”のこと。小学校を卒業するころには使えなくなるメガネですが、年齢制限があることにどんな意味があるんでしょう?
なにかの意味が語られると思うんですが、正直、指電話とか普通に便利だと思うし、アニメのように大人がしても問題ないと思うんですが・・・うーむ、メガネを永遠につかえることを願う少年が出てきたりと、クライマックスに向けてこの辺の問題に答えがあるのか非常に期待です。

クライマックスといえば、ヤサコが気にしているタラちゃんも度々登場するようになりました。
個人的にタラちゃんとマリーンが同一人物の予感もしているわけですが・・・どうなんでしょう?
マリーンとタラちゃん、このこともTV版と大きく異なった設定ですしね。
そしてイサコ。イサコはどこか兄がすでに死亡していることを一度受け入れていたよう描写あるというか、TV版と異なり兄の見舞いにいってないといか、昏睡状態にある兄がどこかに隠されているとおもっているようで・・・
度々思うのですが、こちらのイサコってなんだかメガネをかけてみないとイサコに見えないというか・・・
生で見たイサコは全然別の少女になってしまうような、そんな蜃気楼のような少女に感じてしまうんですね。
・・・だから、メガネをかけてないヤサコの母親はイサコに優しく接することができたというのは考えすぎなのでしょうか。
なんにしても物語はいよいよ終章へと向かうようです。11巻は3月発売予定とのことです。
楽しみに待ちたいところであります。


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傷物語のこと [小説]

・・・アステロイドマイナーズ・・・また、発売延期だとぉ・・・なして・・・?
今度は本当に2月にでるの?つか、2月って短編集の発売予定されているけど・・・・・・・・・orz
延期といえばそらのカナタの!も延期みたいだし・・・なんだかなぁ。

後、劇場版いばらの王のキャストの発表があったようで、主人公のカスミ役は花澤さんに(^o^)/
やはりこれはベストな配役と思ってしまうわけで、劇場に足を運ぶのが楽しみになってきましたよ。


傷物語 西尾維新 読了
化物語の前日談。アニメの1話でそれらしい映像が流れていたのですが、忍野さんの心臓を持ってるシーン。完全に読み違えました(^^;
てっきり、例の三人組の引き下がり方からして、アララギさんの心臓を交換条件に、大本の吸血鬼との対決を要求してるのかと思ってましたが。
化物語で繰り返し春休みに地獄を経験したと書かれていたし、アララギさんの忍さんへの対応を考えるとよほど深い確執あったのかなと、思ってましたがかなり予想外。
コメンタリーでも血で血を洗うバトル三昧の春休みの印象があったんですが・・・実際は学園異能バトルマンガを読んでいる方が多かったなような(^^;
まぁ冷静に考えると吸血鬼時代に人なり怪異なりを手にかけていたなら、アララギくんは人には戻らなかったかもしれませんね。
しかし、あれほど地獄と言っていたから、太陽の下を闊歩する羽川さんを羨ましく思ったり、凶悪な飢餓感と吸血衝動に苦しむ描写があるかと思っていたと言うか、ないとダメじゃないのかな?
不死者あぎとの3巻くらいの描写はあっても良いのではと思ってみたりと。
コメンタリーでも度々いわれてましたが、不死身の力を便利に使っているだけで、吸血鬼であることを本気でいやがってないように思えます。その意味では眷属を残さない吸血が人を一片残らず食らい尽くすことにあることを知ってはじめて嫌悪感をいだいたようですけど。

しかし、アニメから受ける印象といば、アララギさんを吸血鬼にしたキスショットさん一番異なりますね。
いやはや、こんな人とは思って無かったですよ(^^;
そして羽川さんの魅力も爆発ですね。化物語ではポイントは抑えてましたが、微妙に出番が少なかった彼女ですが、こちらでは出ずっぱりでまさに真ヒロインですね。
アララギくんは彼女を高嶺の花と思い込んでいたのが、羽川さん最大の失敗だったのでしょうね。
こうしてみるとつばさキャットでの障り猫の発現が悲しいです。同時に戦場ヶ原さんの電撃告白の意味もわかると言うものです。
後、だまされたと言えば、アニメの冒頭で羽川さんが背後から襲われるシーンは・・・いやまじでだまされましたよ(^^;
ある程度、予想していたけどまさかここまでとは。初期のアララギさんはクールキャラという思い込みが強くって(^^;
しかし、コメンタリーで意味ありげだった、羽川さんのお下げ増加も瀕死の羽川さんをアララギさんが助けた結果、不自然に回復した結果と思っていたんですがねぇ。
後、忍ちゃんのヘルメットとゴーグルも語られずに終ったけど、偽物語ではちゃんと語られるのでしょうか?


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化物語のこと [小説]

最近、妙に疲れっぽいです。微妙に酸素不足な感じを受けたりしているんですが・・・
空気が悪いのかな?

化物語 上下巻 西尾維新 読了
つばさキャットを見終わるまで手を出さないつもりだったんですが。
読んで驚いたのは、アニメは本当に原作の再現具合が非常に高いということですね。
それだけに、読んでいて意外性というものが感じられないといというか・・・まぁそれを期待するのはおかしいと言えばおかしいのですが。
後、BDのコメンタリーでいろいろと思わせぶりというか、忍のヘルメットとゴーグルのこととか書かれているかと思っていたら、全然語られてないしorz
GWの話もアニメの方がよほど描写されているとは・・・なんだかなぁと思ってみたり。
しかしながら、なでこスネークの冒頭のアララギさんと駿河さん掛け合いはアニメで再現してほしかったなぁ。
今度のBDではその辺なんかとできるならなんとかしてほしいですね。
という訳で、次は傷物語に手を出してしまおうかなと、思うところであります。


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帰り舟のこと [小説]

なんとなく急に冷え込みが厳しくなってきたようですね。
気がつけばもう12月10日なわけて・・・本当に年末ですよ。
コミケカタログを土曜日には買いに行かないと。
これまで毎回通っていたサークルさんが商業が忙しくなって、参加されなくなったりしていろいろと
戦闘力をもてあますような感じもあるわけですが・・・さてどうなりますやら。

帰り舟 深川川獺界隈 山田正紀 読了
山田正紀先生の時代ものです。
例によって予備知識なしで、勝手に人情話かと思っていたら・・・
なんとも軽妙なピカレスクな話で予想外ですよ。
登場人物がそろいもそろっての悪人が、ダメ人間・・・半端ないです。
とはいっても、今の価値基準からのダメ人間、悪人であっ、て当時の一般常識からは
それほど逸脱してないのかもしれません。
また、登場人物の根底にはなんともいえないエネルギーを感じて、読んでいて非常にわくわくするわけですよ。
バイタリティに溢れかえっているというかなんといいますか。さらに所帯を構えるのは難しいけど、
日々を生きるのはそんなに苦痛じゃないって感じの、大江戸暮らしの風情が伝わってきてなんというか、微妙に憧れを感じちゃったりします。
とにかく登場人物は一癖もふた癖もありますが、それだけで秘めたる思惑もいろいろ交錯しているようす。
・・・・つか、この作品続き描いていただけるのでしょうか?まだまだいろんな伏線が回収されていないですし、魅力的な登場人物たちをこのまま放置するのは非常にもったいないですよ。
そういや、本作品の舞台は毎日通勤で電車の中から見ている風景なのだなと再認識。
なんかこの辺一体の歴史に引き込まれちゃいそうというか、古地図とかにはまりそうですね。

時に、先生は本格的な時代物に挑戦とか言われてますが、すでに早春賦という傑作を世に送られていると思うんですが。

帰り舟 深川川獺界隈 (朝日文庫)

帰り舟 深川川獺界隈 (朝日文庫)

  • 作者: 山田 正紀
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2009/10/07
  • メディア: 文庫


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元気でいてよ、R2-D2。のこと [小説]

いきなり寒くなってきましたね。夕方は思わず暖房入れたくなる気分ですよ。

元気でいてよ、R2-D2。 北村薫 読了
いやはや、てっきり7~80年代の時代を思うノスタルジックな物語かと想像していたんですが・・・
それぞれにいやな余韻を残すオチがまっているのはなんとも。
久々に水に眠るを思い出させる短編集となっております。
思えば覆面作家シリーズと水に眠るを読んだ結果、北村薫は二人組み、それも母と娘で組んで執筆しているとか推理していたものなんですねぇ。

さておき、最初に収録されているマスカット・グリーン。流れ的にいい終わりではないだろうと思っていましたが・・・・うまいリドルストーリーとなってますね。考え出すと迷宮に囚われそうです。
続いて北村先生が長らく封印してきたという腹中の恐怖。これまたどの時点で読まれたのか?誰が読んだのか?はたまた読まれずに終ったのか?等等これまた思い悩むことになりました。
後、三つ、惚れられ。これは純粋に怖い。こういう悪意の落とし穴にはまり込むとどうにもならないですし、そこに気づかないとどこまでもどつぼにはまるままと思うと・・・

短編の持ち味をいかしたリドルストーリーを集めた作品集。必ずしも後味の良い話ではないのですが、秋の夜更けに物思いにふけるのには丁度良い作品集だったかなぁと。

元気でいてよ、R2-D2。

元気でいてよ、R2-D2。

  • 作者: 北村 薫
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2009/08/26
  • メディア: 単行本

・・・・・・・で、原稿は・・・・・orz


タグ:小説 北村薫
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東京風速30m [小説]

会社にいきたいと、初めて思った・・・
台風接近らしいので、いつもより早めに起きたけど、思ったよりも風は強くない様子。
だ・け・ど。駅についたら入場禁止状態で構内に入れませんorz
雨はやんだし、太陽も見えて日差しが暑いくらいなのですが・・・
ぶっちゃけ、すぐ電車も動くさ~と思って、50分待機・・・9時になっても、動く気配なしorz
さらに30分待機するも、状況に変化が全然見られませんorz
ここで、冷静に考えると家がすくそばなんですから、自宅でTV見ながら電車が動き出すのをまてば
良かったのではと思ってみたり・・・orz
しかし、このままダラダラするも気が引けるので、東京マグニチュードの未来ちゃんよろしく、徒歩で
出社することを決意。
脳内で速攻、1駅ごとにかかる時間を想定して11時半にはアキバに到着できると読んで行動開始。
同行者として、脳内で千石撫子さんを想定して、気の効いた会話を行いつつ移動開始(^^;
途中川を渡るときは、波しぶきが顔に当たるほどの強風に煽られたりと、微妙に恐怖を感じつつも、
ほぼ想定通りに錦糸町まで到達。
そこで地下鉄が運行していたので、振り替え乗車を利用して、大回りでアキバまで移動。
実際、遅れ気味の地下鉄と、このまま徒歩でアキバまででも、所要時間は変わらないわけですが、
後のことを考えて体力温存のために電車で。
結局、2時間30分の遅刻で出社ですよorz つかれたぁ・・・
帝都は地震には強いけど、台風には意外と弱いんですねぇ・・・
とりあえず、地震がおきても橋さえ落ちなければ、家には2時間前後で帰り着けることがわかっただけでも、今日は収穫があったということで(^^;

雷の季節の終わりに 恒川光太郎 読了
穏と呼ばれる不思議な隠れ里に住む少年の物語です。
物語の構造的に、風の古道を再構成されたものという印象を受けますね。
穏の特異性に心を奪われて、途中に現れる現実世界の出来事がミスリードを誘っているように思っていたんですが、この辺は良い意味で裏切られました。
てっきり、時間関係はむちゃくちゃに入り組んでるとばかり思い込んでいました(^^;
穏と現実世界の時間の流れがほとんど同じだったとは・・・
相変わらず、隔絶された世界の話を創造する事に長けているなと思いますが、反面登場人物の扱いの甘さを感じたりもします。
ただ、今回は主人公の少年の成長の物語であるが故に、他の登場人物の扱いがそうなったという見方もできますが。
なんにしても、期待していきたい作家さんです。今後の活躍に期待大ですね。
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)

雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)

  • 作者: 恒川 光太郎
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2009/08/25
  • メディア: 文庫

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どつぼの日々 [小説]

今現在、非常にどつぼにはまってますorz
やることなすこと、欲を出してはどんどん深みに。なんか非常にやばいです。
ネームもボロボロでかなりの焦燥感が・・・orz なんか毎回毎回どうしてこーなったorz

脳がプラネテス漬けなもんで、久しぶりに星を継ぐものを再読。
実は個人的に面白いけど、好きじゃないというのがこの作品の印象でして。
・・・まぁ、冒頭の人物紹介で7人中3人は、そんなに出番がなかったという(^^;
正直、グレイとリンはかなり重要な役があるとばかり思っていたんですよねぇ。
うーむ、改めて再読してみると、自分の”欲望”であっさりと会社を辞めるあたり、なーんかいやんなのですよねぇ。冒頭の人物紹介には7人中2名が会社の関係者だし(^^;
後、ソウヤーなどのガジェットを詰め込みすぎる系統の元祖は、やはりここなんでしょうか。
・・・というか、読んでてすっかり忘れてましたが、一番最初にこの本を読む直前に、読んでいたのが、
キャプテンフューチャーシリーズの時のロストワールドだったいう罠(^^;
というわけで、オチが速攻わかったというか、パクリだろとか思ったのは内緒のシークレット(^^;
それに、月の組成から地球と年代が合わないとか、別のとこからやってきた月が地球の重力に囚われて衛星になったというのは、いろんな形で推論があったわけで・・・作中でもトンデモ理論を含めて情報を収集してる描写があるんですからねぇ・・・ミネルヴァが消滅した事実からおもいつきそうなんですがねぇ。

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)

  • 作者: ジェイムズ・P・ホーガン
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1980/05
  • メディア: 文庫


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電脳コイル9巻のこと [小説]

連休も残すところ1日ですね。無為に過ごしてしまったような・・・orz

超弩級少女4946 1巻
改めて紙で読むと、少々ゆるゆるなエヴァって印象を感じるようになったのは、やはりRE TAKEのせいでしょうか?
密かに行われてきた宇宙生物迎撃戦。その切り札は身長49m46cmの巨大少女まな(^^;
現状で物語に大きな影はないのですが、ある意味時間の問題かなぁ?(^^;
今回は2回目の宇宙生物迎撃戦の途中で終わり。
個人的に1話収録して、まなの正体と力の源を明かすと同時に、今ひとつ存在感の薄い主人公の力に焦点を当てて、次巻に続けても良かったのではと思うのですが・・・
なにげに、世界を敵に回す、凶悪な鬱展開が発生しそうですが・・・少年誌だけにどのようになるのでしょうか?

超弩級少女4946 1 (少年サンデーコミックス)

超弩級少女4946 1 (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 東 毅
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/09/17
  • メディア: コミック


コミックリュウ 11月号
ゼオライマーΩ
・・・ついにゼオライマー復活・・・・この後、外装がやってくるのでしょうが、それがあの鉾なのかな?
アステロイドマイナーズ
小惑星少年タカシのおそらくラストエピソード。
なんだろうこの切なさ。いろいろと考えさせられるエピソードです。
ほんと、あさり先生はなつのロケットといい、この手の泣かせる話は秀逸すぎます。
しかしながら、少々疑問点も。いずれ食らいつぶされる小惑星内に、生産力にならない余分な子供が存在するのを許すのは何故かな?
極力無人化して、労働人口だけを送り込んで、定期的に交代要員を送るか、もしくは有望な小惑星なら気長に減速させて地球軌道に近づける方が得策のような気がするんですが・・・
まぁカタシの視点から描かれますので、宇宙開発の背景が不明なのでなんともいえませんが。

電脳コイル 9巻 宮村優子 読了
物語は夏休みが終わり、2学期が始まりました。
サッチーによる信者襲撃により、再び自分を取り戻したイサコですが、その代償はあまりに大きい。
イサコに見捨てられたと思いこんだ信者達。メガネによる攻撃だけでなく、生の写真を路上にさらされ、石を投げられ・・・・生の憎悪を一身に受けることになったイサコ。
いやはや、なんともリアルにきつい展開です。
そんな中、イサコを中心に子供達が意識を失う事件が再現されました・・・

改めてイサコの弱さが掘下げられる反面、今回はサブキャラの成長が著しいですね。
ナメッチの成長は本当に予想外のものがありますし、幸乃の懐の深さの描写も中々のものがあります。
また、イサコの元信者たちもメガネの期限を前に、ナメッチのように少しではありますが、大人へとなりつつあるようですね。
それ以上にガチャギリの自立心とか、この作者本当にガチャギリ好きだろうと突っ込みたくなります(^^;
しかし、そんな中、成長もせずにどろどろな内面世界に落ち込んでいくハラケンの痛さといったら半端じゃないです。
キラバグ臨界量を収集したイサコのもとに現れ、取引を申し込むのはある意味原作どおりですが・・・
もうどろどろさ加減が半端じゃないです・・・彼の今後が非常に心配ですよ。

というわけで、ますます混迷を深める物語なんですが・・・
キモ試し以来、失踪していたマイコ先生は新学期にあっさり登場。なんかちゃんとした理由があってのことだったのは、現在ヤサコ達が感じている大人への不信感も実は誤解すぎないっていう伏線なんでしょうか?
後、今回はオリジナルキャラのマリーンは全く出番はないし、おばちゃんも退場したし、猫目も出番がありません・・・
正直、どのような結末が待っているのか・・・次は冬のようですが・・・さて

電脳コイル9 (トクマ・ノベルズEdge)

電脳コイル9 (トクマ・ノベルズEdge)

  • 作者: 宮村優子
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2009/09/16
  • メディア: 新書


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